日本証券新聞記事 前編 | プレスルーム | Mercer Investments Japan

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日本証券新聞記事 前編・後編

日本証券新聞 2018年8月29日掲載

マーサー・インベストメンツ株式会社 新たな船出 前編

日本でも総合的な資産運用サービス提供への体制整う
企業年金などに優秀なファンドマネジャーを選定・紹介
シングルマネジャー、マルチマネジャーとも対応、すべての運用戦略を網羅

代表取締役社長の奥田啓介氏に聞く

マーサーは企業の組織や人事、保険や福利厚生、年金制度や資産運用などのグローバル・コンサルティング会社で、世界40カ国以上に拠点を構えている。日本でも進出から40年ほどの歴史がある。その日本法人であるマーサージャパン傘下の資産運用会社であるマーサー・インベストメンツ株式会社が7月1日に発足、新たに船出した。同社は伝統的な資産運用会社とは異なる運用会社だ。同社の運用会社としての特色や強み、今後の戦略、目標などについて、同社代表取締役社長の奥田啓介氏に聞いた。

■ マーサー・インベストメンツ株式会社設立の背景
マーサーの運用会社としては、海外では1994年から資産運用のサービスを提供している。日本では2015年5月にマーサー・インベストメント・ソリューションズを設立、昨年12月には、日本の独立系資産運用会社のBFCアセットマネジメントを買収、両社の合併により7月1日にマーサー・インベストメンツ株式会社が発足して、営業を開始している。マーサー・インベストメンツ株式会社の設立は、海外でスタートしていた資産運用サービスを日本でも同じように行うのが目的だ。マーサーは、海外でもともと資産運用のコンサルティングを行っていたが、お客様によってはコンサルティングだけではなく、実際の投資の実行まで手伝ってほしいとのニーズがあった。そうした経緯があって資産運用に関する総合的なサービスを提供させていただくために運用・投資までを行う部門としてマーサー・インベストメンツが海外で設立されている。その意味で、お客様のニーズに合わせて、資産運用に関するデータ提供、コンサルティング、投資の実行まで、日本でも今回、総合的な資産運用のサービスを提供させていただく体制が整った。現在、お客様の大部分は企業年金、一部金融機関からの受託もある。企業年金は約50の基金がお客様になっている。

■ マーサーの資産運用サービス
海外の優秀な運用会社に直接アクセスできる体制を持っている大口の投資家であればコンサルティングまでで、その先の運用は自分で行うことが可能だが、そこまで体制が十分でない投資家や、体制は整っていても投資に関する実務などを効率化させたい投資家など様々だ。実際、コンサルティングの場合は、例えば、Aという運用会社のBという戦略が良いとの助言だけして、その先の個別のマネジャーの契約や、契約した後のモニタリング、パフォーマンスが悪化した場合に機動的な入れ替えなどを、定期的に運用報告を直接聞いて判断して必要に応じて行うという一連の事務は、基本的には投資家が行わないといけないが、こうした業務に関するニーズがあれば、マーサーが代わってお手伝いさせていただく。海外のマーサー・インベストメンツは、こうした運用業務に取り組んできた。 海外でのマーサーの運用サービスが大きく拡大した転機は、2008年の金融危機だった。マーサーが海外で運用会社としてお預かりしている受託残高は約2300億ドルにのぼっている。金融危機以前と比べると15倍に拡大している。運用環境が厳しくなったことで、より高い安定的な運用パフォーマンスが求められるようになったことや、年金基金が、従来型の確定給付型から確定拠出型に移行されるお客様が増える中で確定給付型にリソースを割くことがしにくくなってより効率的な運用や管理を求めるお客様が増えたということもあって、金融危機を境に受託残高が大きく伸び始めたという背景がある。海外で運用残高が1000億ドルを超えたのが2014年で、このタイミングもあって日本でも2015年に、当社の前身であるマーサー・インベストメント・ソリューションズが設立された。

■ 資産運用でのマーサーと他社との違い
伝統的な資産運用会社は、自らがインハウスで運用しているが、当社の場合、運用のために個別銘柄の売買を行うことはしない。その代わりに世界中から資産運用のそれぞれの分野で優れた運用会社、優秀なファンドマネジャーを選んできて、彼らを通じて投資を行うという形となる。いわゆるゲートキーパーオブマネジャーになる。世界で優秀なファンドマネジャーを探すため、マーサーがグループとして持っているマネジャーリサーチのノウハウ、マネジャーを調査する能力というものを活用している。これは、マーサージャパンの資産運用コンサルティング部門が「マーサーMPA(Japan)アワード」を選定の際に用いているのと同じ定量パフォーマンスデータを基に、グローバルな専任チームが定性評価も加味して基本的なスクリーニングを行っている。足元では世界中の6000社以上、資産運用の戦略数では3万以上の戦略をカバーしており、その中から平均を安定的に上回ることが期待されるマネジャーを選んで、A、Bプラスなどと独自に格付けを行う。当社はマーサーが選んだA、場合によってBプラスを含めたマネジャーの中から、お客様にあったマネジャーを選んで、そのマネジャーに運用の資金を配分することにより運用をお手伝いする。

また、お客様のニーズに応じて、その中から、シングルマネジャーと呼ばれる、外部のマネジャーを1社選んでいただくこともできるし、マルチマネジャーと呼ばれる複数のマネジャーを組み合わせた運用にも、当社はどちらでも対応できる。
マーサーが取り扱っている資産クラスについては、株式、債券といった伝統的な資産クラスからヘッジファンド、プライベートエクイティ、不動産を含めたオルタナティブ投資まで戦略としてはすべてを網羅している。

後編はこちら

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